バビロン降伏、クテシフォンに迫るタミミの魔の手

1 year ago
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≈西暦636年12月15日
この頃迄にムスリムは、ユーフラテス川を掌握し、バビロン郊外に布陣した。バビロンのササン朝ペルシア軍は、以下の人間が指揮していた。
①ピルツ・ホスロー
②ホルムザン
③ミフラン・ラジ
④ナキラガン
しかし、ホルムザンが、属州のアフヴァーズ(現在のイランのフーゼスターン州)に撤退し、ホスロー・ラジ・ナキラガンも、部隊を帰還させて北へ退却した。その後、バビロンのササン朝ペルシア国民はムスリムに降伏し、ジズヤの支払いという異例の条件で保護された。ササン朝ペルシア国民の中には、ササン朝ペルシア軍の配置に関する情報をムスリムに提供する者や、道路や橋の建設に雇用された技術者も居た。こうしてムスリムがバビロンに駐留している間に、サディ・ブン・アビ・ワッカスは、ズフラ・イブン・アル・ハウィヤ・アル・タミミに対し、撤退したササン朝ペルシア軍が何処かで集合して対抗して来る前に追撃する様指示を出した。タミミは、ムスリム前衛軍を指揮し、スーラー(現在のイラクのナジャフ県)で背後からササン朝ペルシア軍を襲撃し、デリ・カブへ撤退させた。タミミは更にデリ・カブへと追撃し、ササン朝ペルシア軍の分遣隊を破り、バビロンのササン朝ペルシア国民と同じ条件で現地の人間を保護した。

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