ラブ・シャケのヤハウェを嘲弄した降伏勧告

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紀元前701年
ラキシュの包囲を継続していたセンナケリブが、以下3名に大軍を率いさせ、エルサレムに降伏を要求する為の部隊を派遣する。
①タルタン
②ラブ・サリス
③ラブ・シャケ
此の部隊の中には、センナケリブの部隊所属の兵も一部含まれていた。新アッシリア帝国軍がエルサレムに到着すると、ユダ王国の以下3名が新アッシリア帝国軍の所に出て行った。
①ヒルキヤの子で宮廷長官のエルヤキム
②書記シェブナ
③史官でアサフの子ヨアフ
ラブ・シャケは、エルヤキム・シェブナ・ヨアフに対し「ヒゼキヤに伝えよ。センナケリブがこう言っておられる。「一体お前は何を拠り所にしているのか。口先だけの言葉が戦略であり戦力だと言うのか。私に反逆しているが」と」言った。続けて「今お前は、あの傷んだ葦の杖であるエジプト第25王朝を拠り所にしているが、此の国は寄り掛かる者の手を差し貫くだけだ。お前達は私に「我々は、我々の神ヤハウェに拠り頼む」と言う。其のヤハウェとは、ヒゼキヤが偶像崇拝の祭壇を撤去し、ユダ王国とエルサレムに「エルサレムに在る此の祭壇の前で拝め」と言った。そういう神ではないか」という主旨の発言をした。更に「センナケリブと賭けをしないか。もしお前達の方で乗り手を揃える事が出来るのなら、お前に2,000頭の馬を与えよう。お前達は戦車と騎兵をエジプト第25王朝に頼っているが、センナケリブの最も小さい家来で在る総督1人さえ追い返せないのだ。私がエルサレムを滅ぼす為にやって来たのはヤハウェを差し置いての事であろうか。ヤハウェが私に「此の国に攻め上って此れを滅ぼせ」と言われたのだ」と、ヤハウェの名を利用し、ユダ王国を挑発した。エルヤキム・シェブナ・ヨアフはラブ・シャケに対し「どうか僕達にはアラム語で話して下さい。我々はアラム語が分かりますから。城壁の上に居るユダ王国民が聞いている所ではユダの言葉は使わないで下さい」と言った。するとラブ・シャケは「センナケリブが此れ等の事を告げに私を遣わされたのは、ヤハウェやお前達の為だろうか。寧ろ城壁の上に座っている者達の為ではないか。彼等はお前達と一緒に、自分の糞を食らい、自分の尿を飲む事になるのだ」と言い放った。
そしてギホンの泉の側に立ち、城壁の上に居るユダ王国民に対し、ユダの言葉で「ヒゼキヤはお前達を欺いている。ヤハウェはセンナケリブの手からエルサレムを救う事は出来ない。我々に降伏せよ。そうすれば自分の葡萄・無花果・井戸の水を摂取する事が可能だ。その後私は来てお前達と同じ様な国に連行する。そこは穀物と新しい葡萄酒の地、パンと葡萄畑の地、オリーブの木と蜜の地だ。お前達が飢え死にする事が無い様にする為だ。」と、センナケリブからの伝言を大声で叫んだ。更に、センナケリブによって征服された国々の以下の場所の神を列挙して「我々の手から救い出した神が居ただろうか、ヤハウェが我々の手からエルサレムを救うとでも言うのか」訴えた。
①ハマー(現在のシリア)
②アルパド(現在のシリアのアレッポ県)
③セファルワイム
④ヘナ(現在のイラクのアンバール県)
⑤イワ(現在のイラクのアンバール県)
ユダ王国民は、ヒゼキヤの命により一切ラブ・シャケに応じなかった。エルヤキム・シェブナ・ヨアフは、自分達の衣服を引き裂いて、ラブ・シャケの言葉をヒゼキヤに伝えた。ヒゼキヤは其れを聞くと、衣服を引き裂き、悲しみの象徴である麻の粗布を着用し、神殿にてヤハウェに懇願し、エルヤキム・シェブナ・年長の祭司達に粗布を着用させ、イザヤの下に遣わせた。イザヤは「ヤハウェはこう言われる。貴方方が聞いたラブ・シャケの言葉を恐れるな。今私はセンナケリブの家に霊を置く。センナケリブが或る噂を聞いて、自分の土地へ帰り、殺される」と預言した。そんな中、エルサレムが包囲された後、センナケリブは以下の都市を部下に支配させた。
①エクロン
②ガザ
③アシュドッド

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