2021年3月18日 【教えて忽那先生!】第4回「海外において、ワクチン接種後にアナフィラキシーが起こる頻度はどのくらいですか?」(3月18日)

4 months ago

original

https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/vaccine_arch.html
https://www.youtube.com/watch?v=GIW78bVStSA

2021年3月18日

新型コロナワクチンの気になる疑問に、国立国際医療研究センターの忽那(くつな)賢志(さとし)先生にお答えいただきました。
第4回はアナフィラキシーについて、お聞きしました。
ぜひご覧ください。

※撮影日は2月28日です。

Q. 海外において、ワクチン接種後にアナフィラキシーが起こる頻度はどのくらいですか?

A.20万人に1人程度のようです。

 アメリカでファイザー/ビオンテック社のワクチンを約1000万人に接種をしたところ、50人にアナフィラキシーが起こった、とのことです。つまりおよそ20万人に1人にアナフィラキシーが起こる計算になります。インフルエンザなど一般的なワクチンのアナフィラキシーの頻度は「100万人に1人」程度とされていますので、それと比べると頻度は高いと言えるでしょう。
 しかし、例えばペニシリンという抗生物質では5000人に1人くらいの頻度で重度のアレルギー反応が起こることに比べると、決して頻度が高いわけではありません。ペニシリンのアレルギー反応はよく知られていることからニュースにはなりませんが、新型コロナワクチンは、世界中で注目されているため、どうしても目立ってしまいます。
 冷静にリスクを評価する必要があります。

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