2022年2月1日 追加接種(3回目接種)のお知らせ 国立感染症研究所 所長 脇田隆字 氏

3 months ago
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original
https://www.gov-online.go.jp/prg/prg23904.html

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動画のツッコミどころ

対象の動画に対して、以下の点についてツッコミを入れたいと思います。

説明とエビデンスとして示しているグラフが異なっている。
厚労省の説明では、説明にあるような重症化や発症を予防する効果が高まるという説明がなされていない。
モデルナ接種での心筋炎発生リスクを説明していない。
厚労省の説明では、2社ワクチンで効果が期待できるのは、入院予防効果だけであって、他の予防効果は期待できないものだった。

1.説明とエビデンスとして示しているグラフが異なっている。

  グラフを示して「ワクチンの3回目接種で重症化や発症を予防する効果が高まると報告されています。」と説明していますが、示しているのは、感染予防効果のグラフになっていて、エビデンスになっていないです。同氏が示しているグラフは、下図です。
動画内で示されていたグラフ

誰もわからないと思っているのか、適当なグラフを使っているとは、信じられないです。ちなみに、オミクロン株に対する感染予防効果については、厚労省はノーコメントで、追加接種による効果を説明しているページでなにも触れていません。

2.厚労省の説明では、説明にあるような重症化や発症を予防する効果が高まるという説明がなされていない。

  動画内で、同氏は「ワクチンの3回目接種で、重症化や発症を予防する効果が高まると報告されています。」と説明していますが、厚労省の対象の説明ページを確認すると、追加接種によるオミクロン株に対する重症化予防効果には触れられていないし、追加接種により発症予防効果は確かに回復するけれども60%程度にまでしか回復しないという、同氏の説明とは異なる内容が記載されています。詳しくは、「3回目接種でどれくらい感染・発症・重症化予防効果が復活するのか?オミクロン株」

3.モデルナ接種での心筋炎発生リスクを説明していない。

モデルナでは、若年層で心筋炎が起こることを説明しておらず、ファイザーと同列で推奨しています。mRNAワクチンはもともと心筋炎を起こす傾向があり、ファイザーは問題のないレベルとされていますが、モデルナについては、海外のいくつかの国では、若年層に対して、使用制限、あるいは使用禁止にされています。日本では、モデルナ品でそのようなことがありうるとアナウンスしたのみで、使用制限などは行われていません。詳しくは、「心筋炎、重大な副反応として呼びかけへ!mRNAワクチンの特性 海外各国では制限済み。新型コロナウィルス」

4.厚労省の説明では、2社ワクチンで効果が期待できるのは、入院予防効果だけであって、他の予防効果は期待できないものだった。

オミクロン株に対する追加接種の効果についての厚労省の対象の説明ページによれば、追加接種で予防効果が十分に回復するのは入院予防効果だけで、発症予防効果は60%程度(接種直後のみ)、感染予防効果と重症化・死亡予防効果についてはノーコメントでした。詳しくは、「3回目接種でどれくらい感染・発症・重症化予防効果が復活するのか?オミクロン株」

国立感染症研究所 所長 脇田隆字 氏

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